別居婚はうまくいかない？向いている人と向いていない人を解説します

ひと昔前には考えにくいことでしたが、最近はあえて「別居婚」を選択する夫婦も増えてきましたね。

でも実際に自分が別居婚を始めるとなると不安があると思います。
「うまくいくのかな…」といったように考えてしまうこともあるでしょう。

特に自分ではなく相手が別居婚を望んでいる場合にはなおさらです。
理解がなければ「別居婚はうまくいかない」と言う人も多いです。

もし、親族や友達に「別居婚はうまくいかないよ」と言われて不安に感じているのであれば今回の記事を参考にしてみてください。

別居婚はうまくいかないの？

最初に「別居婚はうまくいかないのか」を考えていきましょう。

別居婚がうまくいく人もいる

結論としては「うまくいく人もいかない人」もいます。
「普通ではない」と考えられがちな別居婚ですが、そもそも人によって普通という価値観は違ってきます。

別居婚だからこそうまくいく人もいれば、別居婚ではうまくいかない人もいるでしょう。
問題は「自分が別居婚に向いているか」です。

次の項目では「別居婚が向いている人」と「別居婚が向いていない人」の特徴を解説していきます。

別居婚が向いている人

では別居婚が向いている人を見ていきましょう。
あなたが当てはまるのであれば別居婚でもうまくいく可能性があります。

しかし、相手も同じように当てはまらなければ難しいかもしれません。
あくまで2人でする結婚なので…

1人の時間を楽しめる

大前提として「1人の時間が楽しめる」必要があります。
例えば、買い物や旅行などを1人で楽しむことは出来ますか？

「誰かと一緒に共有したい」というタイプの人は1人で楽しむことは出来ないでしょう。
基本的に「1人が好きではない」というのであれば別居婚は向いていません。

「カフェや旅行も1人のほうが楽しい！」という人であれば別居婚も、うまくいく可能性が高くなります。

恋愛体質ではない

そこまで恋愛に重きを置いていないのであれば別居婚もうまくいくでしょう。
少し振り返ってみてください。

恋愛にのめり込んだことはありますか？
相手のことが好きでしょうがなくて常に一緒にいたいといったことがなかったのであれば、別居婚もうまくいきます。

基本的には依存心が少なく、「恋愛はどっちでもいい」という人は別居婚に向いているでしょう。

経済的に余裕がある

別居婚は単純に2倍の生活費がかかることになります。
それぞれが自分の仕事だけで自立できる収入があるのであれば別居婚も問題はないでしょう。

家賃や光熱費、食費といった必要な費用が毎月かかってくるので経済的に余裕があるのであれば別居婚も楽しめるはずです。

別居婚が向いていない人

基本的には「別居婚が向いている人」の反対になります。
少し詳しく見ていきましょう。

誰かと一緒の行動が多い

あなたは誰かと一緒に行動することが多いですか？
買い物や旅行など「1人で行ったことない」というのであれば別居婚には向いていません。

別居婚はその名の通り別々に暮らすことになるので、基本的には1人です。
もちろん友達と出かけたりということはありますが、パートナーと過ごす時間は少なくなるので、少しの買い物であれば1人で行くことが多くなります。

一緒に住んでいる夫婦と違って食品も1人で買いに行くのが当たり前になるので、「普段から誰かについてきてほしい」という人は別居婚は難しいかもしれません。

生活が自立していない

別居婚は経済面だけではなく、食事や洗濯など、全て自分1人ですることになります。
もともと1人暮らしに慣れているのであれば問題はありませんが、「誰かに助けてもらっていた」とうのであれば別居婚は難しいでしょう。

結婚して同棲する場合には、お互いに役割分担を決めて家事を分担することが出来ます。
しかし、別居婚であれば当然1人で全ての家事をこなす必要があるため、時間に余裕がなくなってしまうこともあります。

さらに家賃や光熱費といった月に必要な費用も全て1人で支払えるだけの経済力も必要になってくるでしょう。

別居婚のメリット

別居婚に良いイメージを持っている人は少ないと思いますが、実際にはメリットもちゃんとあります。

少し紹介していきましょう。

独身に近い自由度

一番は「自由度」ですね。
独身とまではいきませんが、基本的に自分の時間を1人で使うことが出来ます。

家にいる時間もテレビを見たり、ゲームをしたり、同棲していては難しいことも気にする必要がありません。

また、食事やお風呂の時間も自分の自由に出来ることも大きなメリットと言えるでしょう。
気分で仕事帰りに外食なんてことも可能です。

マンネリを防げる

一般的に恋愛感情は数年でなくなると言われています。
しかし、あくまで結婚して一緒に暮らしている場合の話なので、別居婚であればマンネリ化を防ぐことが出来るでしょう。

100％とは言いませんが同棲しているよりは確実に長い時間を恋人同士の感覚で過ごせます。

「いつまでも恋愛していたい」と思う人にとって別居婚は素晴らしいものです。

結婚のいいとこ取りが出来る

結婚はいいことばかりではありません。
長く一緒にいることでお互いの嫌な部分が見えてきますし、1人の時間も減るでしょう。

しかし、別居婚であれば結婚はしていますが、それぞれ自立した生活を送っているので「いいとこ取り」が出来ます。

週末は一緒に過ごして、平日はお互い自由に1人を満喫するといったように、結婚の良い部分だけをいただけちゃいます。

別居婚のデメリット

別居婚のデメリットも見ておきましょう。

周囲からは理解されにくい

別居婚というのはまだまだメジャーなものではありません。
周囲からは理解されにくいことを前提に考えておきましょう。

特に自分と相手の親族からは反対をされるかもしれません。
親世代で別居婚を理解できる人は少ないはずです。

説得に時間がかかっても良いという気持ちで臨みましょう。

寂しさを感じるときも

最初は別居婚を始めたくても続けていくうちに寂しさを感じる可能性もあります。
人は周りが羨ましく見えるものなので、夫婦で一緒に暮らして楽しそうにしている光景や話を聞けば寂しくなるかもしれません。

しかし、別居婚は2人で同じ意見が出て初めて成立するものです。
「寂しくなったから一緒に暮らしたい」と言っても相手に拒否される可能性があります。

相手が応じてくれたら良いですが、拒否された場合には、あなた1人だけ寂しい思いをして別居婚を続けていくことになるでしょう。

心配が増える

離れていると浮気とか心配になりませんか？
一緒に住んでいれば相手も浮ついた気持ちや、原因になるような場所には行かないものです。

しかし、離れて暮らしていると夜遅くに帰っても朝帰りでもバレる可能性は低いです。
一緒に暮らしているよりも浮気や遊びを心配する可能性は高くなるでしょう。

生活費が倍かかる

別居婚は2人がそれぞれの家を借りて生活していくため単純に生活費が倍になります。
実家という手もありますが、それこそ両親の理解を得られないでしょう。

一緒に住んでいれば生活費は半分になるので、余ったお金で旅行や貯金が出来ます。
経済的に余裕がない状態でも別居婚にメリットはあるのかをしっかりと考えたほうが良いでしょう。

別居婚をうまくいかせるコツ

ここまで別居婚についてメリットやデメリットも紹介していきましたが、すでに別居婚を開始している人もいるでしょう。

もし、別居婚に行き詰まっているのであれば参考にしてみてください。

別居婚をやめて同居してみる

まずは別居婚をやめて同居に切り替えてみることをおすすめします。
「いやいや別居婚の意味がなくなるよ」と思うかもしれませんが、案外うまくいくかもしれません。

最初に別居婚が良くて選んだ道でも、いざ初めてみると「なんか違う」と感じることもあります。

実際に数年間は別居婚で、その後は同居を始めた人も知り合いにいました。
その夫婦はいまでは同居で仲良く過ごしています。

想像している同居とは違う可能性もあるので、別居婚がうまくいっていない場合には同居を提案してみましょう。

会う日や連絡を取る日を決めておく

別居婚の問題点は「会う・連絡」の2つです。
カップルのときであれば当たり前のように連絡を取りあって、休みの日にはデートをします。

しかし、結婚すれば頻度も少なくなってしまうことが多いでしょう。
解決策としては、「会う日・連絡を取る日を決める」ことです。

例えば、「1日の終わりには連絡をする」「土日のどちらかは会う」というルールを決めておくと良いです。

作業のように感じるかもしれませんが、連絡を取ることもなく会うこともないのであれば、結婚している意味がなくなってしまいます。

別居婚を選んだとはいえ、その人と結婚しかったはず。
夫婦としては良い形になるようにしましょう。

別居婚の問題点

最後に別居婚の大きな問題点を解説しておきます。
おそらく、ほとんどの人は考えている内容だと思いますが、もう一度確認しておきましょう。

子供ができた場合

別居婚をするときに考えておかなければいけないのは「子供ができた場合」です。
夫婦だけの問題ではなく、生まれてくる子供にも大きく関わることなので、しっかりと話合っておく必要があります。

例えば、単身赴任であればそもそも別居状態で子供を育てることになるため別居婚でも「問題はない」と考える人も多いでしょう。

しかし、住んでいる場所が近いのであれば子供の面倒を見てほしいと思うときもあります。
一概にどちらが正解かは答えられませんが、子供のことを優先に考えるのであれば夫婦揃って子育てをするほうが子供の環境は良いでしょう。

別居婚を始める前に「子供ができた場合」を想定して話し合っておくことをおすすめします。

まとめ

昔とは違い別居婚も増えてきているように感じます。
決して悪いことではなく、いまの時代や人にあった結婚が出来るようになっていることは良いことです。

別居婚にはメリットやデメリットもあれば向いているや向いていない人もいます。
100%の正解はありませんが、一番良いのは相手としっかり話し合い、お互いに納得のいく結婚をすることでしょう。

結婚に対する考えが相手と一緒であれば別居婚もうまくいきますよ。